はじめに

こんな経験ありませんか?

自分は正しいペースで走っているのか

ロードレースならキロ何分という基準がランナーそれぞれにあり、そこに気温、湿度、風向、コンディションなどの要素で加減することができるでしょう。トレイルランニングではアップダウンが頻繁にあるため、キロ何分といった基準が参考にならない場合も多いので、事前のコース試走が重要だと思いますが、大会前の限られた時間に全コース試走するのが難しい人もいるでしょう。部分的にコースを走って、ゴールタイムをある程度予測することもできるかもしれません。

自分に会ったペースの人を探す

走っている時、自分のペースに会った人と走ると楽に走れることは誰しも経験があることでしょう。過去のデータからも自分にあったペースの人が見つけられるかもしれません。


全コース試走すべきか・できるか

走る距離はどれくらい?時間的に余裕はあるか?

試走すべきが否かという問いの答えはもちろんYES。全コース試走すべきでしょう。誰しも初めて走った時より2回目以降の方が距離も短く感じるし、時間的にも短縮できることを経験上わかっていると思います。

ただ、距離が長くなってくるとまとまった時間を取るのが難しいのも現実だと思います。2010年に初挑戦した大会もその一つで、スタートからフィニッシュまで70km。トップ選手でも8時間程度、完走者の平均は16時間台で、夜間走行もあり、一度に走るのはなかなか難しいと感じました。

コースも全くわからなかったので、全コースをいくつかに分けて試走し、トレイルの状況、勾配、危険箇所などの確認をすることから始めました。これによりコースのプロファイルを把握することは出来ました。

ただしスタートから走っていない場所も多く、例えばスタート地点が40km地点でそこから30km走ったとすると試走開始時点の疲労度が実際とかなり違うことになってしまいます。ここが全コースをスタートから試走する大事なポイントなのです。

選手の中には全コース試走した方ももちろんいるでしょうし、それが一番効果的なのは疑う余地もありません。

本大会での目標タイムを設定するにあたり、15時間なのか、16時間なのか、17時間なのか迷うところでもあるのです。ここで考えたのが、スタートから途中までのタイムである程度フィニッシュタイムの目安をつけられるのではないかということです。

幸運にも関門ごとのタイム、フィニッシュタイムが発表されているので、タイム予測だけでなく、年代別であるとか、上位下位の間で何かおもしろい相関関係が見えてくるのではないかと考えたのです。

視覚的にわかりやすいように工夫してみました。ご覧になった方の感想などもいただけると幸いです。

これに加えて、自前のマップツールも公開してみることにしました。こちらも改善点などお寄せいただけるとうれしいです。

実力を最大限発揮できるようこれらのデータが役立てればと思います。