CUP 2010年と2009年の比較

昨年との条件の違いで生じるタイム差

2009年、2010年の平均タイムを偏差値50として、標準偏差より、各偏差値の理論上のタイム、2009年と2010年ののタイム差を求めてみました。

偏差値 2010年 2009年 タイム差
75.07:53:507:15:160:38:34
74.08:16:107:37:230:38:46
73.08:38:297:59:300:38:59
72.09:00:498:21:370:39:11
71.09:23:088:43:450:39:24
70.09:45:289:05:520:39:36
69.010:07:479:27:590:39:49
68.010:30:079:50:060:40:01
67.010:52:2610:12:130:40:13
66.011:14:4610:34:200:40:26
65.011:37:0610:56:270:40:38
64.011:59:2511:18:350:40:51
63.012:21:4511:40:420:41:03
62.012:44:0412:02:490:41:16
61.013:06:2412:24:560:41:28
60.013:28:4312:47:030:41:40
59.013:51:0313:09:100:41:53
58.014:13:2313:31:170:42:05
57.014:35:4213:53:240:42:18
56.014:58:0214:15:320:42:30
55.015:20:2114:37:390:42:42
54.015:42:4114:59:460:42:55
53.016:05:0015:21:530:43:07
52.016:27:2015:44:000:43:20
51.016:49:3916:06:070:43:32
50.017:11:5916:28:140:43:45
49.017:34:1916:50:220:43:57
48.017:56:3817:12:290:44:09
47.018:18:5817:34:360:44:22
46.018:41:1717:56:430:44:34
45.019:03:3718:18:500:44:47
44.019:25:5618:40:570:44:59
43.019:48:1619:03:040:45:12
42.020:10:3519:25:110:45:24
41.020:32:5519:47:190:45:36
40.020:55:1520:09:260:45:49
39.021:17:3420:31:330:46:01
38.021:39:5420:53:400:46:14
37.022:02:1321:15:470:46:26
36.022:24:3321:37:540:46:39
35.022:46:5222:00:010:46:51
34.023:09:1222:22:090:47:03
33.023:31:3222:44:160:47:16
32.023:53:5123:06:230:47:28


昨年とのタイム差は38分から47分となっています。天候が主な原因と思われます。

今年のタイムは去年だったらどれくらいかがわかると考えてください。

例えば今年13時間28分でフィニッシュした人は、表の偏差値60のところを見てください。ここで昨年のタイムは12時間47分となります。去年も出場して、その時のタイムが12時間55分とすると、今年は去年より33分タイムが遅くなっていますが、去年のタイムに換算して比較すると今年の方が8分早く走れたとみなすことが出来ます。

逆に去年のタイムが16時間50分だった人は、偏差値49のところを見てください。ここでの2010年のタイムは17時間34分ですので、このタイムより早くフィニッシュ出来ていれば、昨年よりも早く走れたとみなすことが出来ます。

最後に誤解のないように偏差値について簡単に説明させてください。ご存知の方は読み飛ばしてくださって結構です。

偏差値とはみなさんお馴染みのテストなどで算出するものです。50が普通で60が高いとかイメージ的な意味合いでもよく使われる偏差値ですが、そもそもなぜ偏差値を算出するのでしょうか。

例えば3月と6月にテストを行いました。受験者も違うし、テスト内容も当然違います。平均点も違います。ここで両方のテストを受けた人が、3月と比べて6月のテストで実力が上がったのか下がったのか、テストの点数で単純に比較するわけにはいきません。なぜならテストの平均点が違う、すなわちテストの難易度が違うともいえるからです。

ここで3月のテストの平均点が53点、6月が59点だったとしましょう。この時両方のテストを受験した人の点数がそれぞれ55点、58点だったとしましょう。3月と6月の点数を比べると55点から58点と3点増えていますが、平均点と比較すると3月は平均より2点高いのに、6月は平均より1点低いことになります。従って6月は点数は上がったけれども、平均よりは下がったため、実力を発揮できなかったと考えるのが自然です。

これを数値化したものが偏差値です。偏差値は平均値を50とした時に、それぞれのテストの点数の偏差値を求めることにより、試験の難易度の違いやテストごとの受験者全体の質の違いをなくして比較してみようという考え方です。

これをランニングに当てはめてみると、同じコースでも年によって気温、天候など条件が違うため、今年と昨年の平均タイムをそれぞれ偏差値50として計算すると、今年と昨年のタイム差の見当をつけることができるということなのです。